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EGF 細胞増殖因子

2010年 11月 12日 | ちょっと一息

今回ご紹介したハンドクリームに含まれている、EGFという成分について説明させて頂きます。
アメリカの生物学者スタンレーコーエン博士が発見した上皮細胞増殖因子の事。
表皮の細胞中の特定の受容体(レセプター)と結合して細胞の情報を伝達。
タンパク合成などが促進されいくつかの特定遺伝子の転写を促進しDNAの複製及び細胞増殖を行わせるタンパク質の一種。
この発見でノーベル医学生理学賞を受賞。
はじめはやけどをおった人の肌の再生を目的として皮膚再生医療分野で使用されていたそうです。当初は1gで8,000万円と非常に高額な物でした。その後十数年の研究、バイオの発達によりコスト削除に成功。
スキンケアでの利用が可能になってきました。
加齢でEGFの分泌量は減少し細胞の再生は遅くなり肌は老化していきます。通常のターンオーバーによる肌の生まれ変わりがずれていくのです。
EGFを補給することにより年齢と共に低下する肌本来の力を助け皮膚細胞の新生を促す事ができます。
細胞内で飽和状態になった場合はそれ以上取り込まれる事はなく、副作用の心配もないようです。
細胞の組織を活性化してシミをなくしたり色素沈着を予防し皮膚の弾力を高めるなどの効果が期待できる成分なのです。
今後様々な化粧品に配合されていく事でしょうね。

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