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肌の乾燥によるかゆみ

2009年 02月 04日 | News,ちょっと一息

空気の乾燥したこの時期は肌にとって一番厳しい環境のようで顔以外の肌にも異常がでやすい季節になるようで、とくにかゆみの症状が良くでるそうです。角質層の細胞間脂質(セラミド)が減少するとかゆみを感じる乾燥肌になりやすいみたいです。セラミドが角質の隙間をしっかり満たしていると紫外線や乾燥に強く見た目も美しい肌になります。気温が下がり乾燥する冬は皮脂や汗の分泌が少なくなることもありセラミドが奪われやすくなります。
角質層の間をうめていたセラミドがなくなるという事は当然角質層はもろくなります。きめが乱れ、角質も剥がれやすくなります。よって肌は外部からのちょっとした刺激で様々なトラブルをおこし易くなります。このような肌の状態の事をバリアレススキンとよんでいます。
肌の表面を守っている角質やセラミドのバリアの保護力が弱まってしまったバリアレススキンの状態だと通常は肌の表面ではなくその内部の真皮内にあるかゆみを感じる神経が肌の表面まで伸びていき、肌への少しの刺激でかゆみを感じるようになります。一般的な敏感肌は多くがこのバリアレススキンの事であり、乾燥が大きな原因になるようです。かゆみは肌を守っているバリア機能が弱っていることの知らせてくれているのですね。
当然かゆみがでれば掻きます。掻く事によりどんどん角質層が傷つきバリアレスの状態が進行します。そうなると肌はより強いかゆみのサインをだします。進行を防止するためにも早めに乾燥のサインに気付き予防を心掛けたいですね。いくつか注意点をあげてみます。

  • 一日の疲れをとる入浴、ゆっくり湯船につかって体も温まり肌も潤うイメージですが、熱いお湯は肌のセラミドを溶かし逆に乾燥を進行させてしまうようです。お湯の温度はあまり熱くしない方が良いようです。体を洗う時もお風呂で柔らかくなった角質を剥がしすぎないようやさしく洗い、洗浄力の強いボディーソープも控えたほうがよいそうです。
  • バリア機能が低下して敏感になっている肌は、ウールや合成繊維の刺激でもかゆみを起こす事があります。直接肌にふれるアンダーウェアはできるだけ綿製の物が好ましいようです。
  • 石油やガスを利用した暖房機器は燃焼する時水分をだすのである程度湿度は保たれます。エアコン、電気毛布、床暖房、ホットカーペットなどは部屋の湿度をどんどんうばっていきますのでその場合は加湿器などで40パーセント以上の湿度を保つことが望ましいようです。
  • 水仕事など肌を過酷な状況でつかう方だけでなく、パソコンのキーボードや紙の書類などに触れる時間が長い方も手指の皮脂が奪われやすいのでハンドクリームなどで保湿してあげると良いそうです。


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